10. オーロラのすぐ近くに行くことはできる?

飛行機が飛んでいるのは高度約10km、オゾン層が20-30km、そしてオーロラが100-500km。スペースシャトルは高度200-300kmを飛行するので、将来みなさんが宇宙に行くことになったら、オーロラの中を突っ切ることも、すぐ目の前で見ることもできるでしょう。

スペースシャトルの前身、スペースラブに乗り組んだNASAの科学者が、自分の指でシャッターを押して、宇宙から初めてオーロラの写真を撮りました(カメラはもちろん日本製でした)。その人の話では、オーロラのあまりの美しさと雄大さに感動し、どこで撮ったかなどはすっかり忘れてしまったということ。毛利衛さんもスペースシャトルからオーロラの写真を何枚も撮りましたが、「オーロラは、宇宙でたったひとつ、ゆらいでいるものが奏でる、やさしいやさしい音楽のようだった」と話しています。

飛行機の窓から遠くのオーロラを見ると、まるで同じ高さで光っているかのように見える時があります。しかし、これは地球が丸いための錯覚です。