20. オーロラはどうして爆発するの?

ヒステリーと似ています。ふだんのストレスやイライラがたまって、あるときドーンと爆発するのです。火山、地震など、自然現象はほとんど全部、この形態をとります。つまり、エネルギーがとこかに貯えられ、あるきっかけで放出されるというわけです。

実は、オーロラのふるさとである、太陽フレアのエネルギー放出も同様のエネルギー過程であることがだんだんわかってきました。太陽のヒステリーで放出されたエネルギーが、地球でまたヒステリーを起こしている、ということになるでしょうか。

オーロラの場合は、磁気圏の尾っぽに、太陽風と地球磁場の相互作用でつくられたエネルギーが貯えられています。地球が磁場の長い尾っぽをもっているということ自体、エネルギーが貯えられていることと等価です。しかも、その尾っぽが細長くなればなるほど、貯えられたエネルギーが大きいことになります。ちょうど、ゴムでつくったパチンコのように、伸ばせば伸ばすほどそれを手で支えていることが難しくなりますね。くすぐられたり、ちょっとのきっかけで、玉は前へ放たれます。オーロラのエネルギーは、粒子のエネルギーとなり、磁力線に沿って地球の極地方へ進むのです。