31. 地球の中には巨大な磁石が埋まっているの?

違います。地球がとうして磁力をもっているのかは、実はよくわかっていないのです。逆に、地球は磁石をもっていないはずだということでノーベル賞をもらった人がいます。ピエル・キューリー、キューリー夫人の旦那さんの方です。彼はキューリー点というのを発見しました。それは、例えば鉄をどんどん熱して800℃、900℃、1000℃にしていき、その点を超えると、その鉄は磁性を失うということです。つまり磁石ではいられなくなるということですね。

地球は鉄で出来ています。地球の中心近くにいくと5000-6000℃の高温になりますね。すると、三段論法から、地球は磁力をもっているはずはないということになります。

ところが実際にはもっていますね。いったいどうしてでしょうか。それは、地球内部に多分電磁石があるんだろうということになっていますが、ではどんな電磁石なんだろうかという疑問がわきます。それもわかりませんが、ともかく、地球が磁性をもった星であり、かつ大気をもった星であるためにオーロラが生まれるのです。