地球の磁場-その2

18. 地磁気の発見者は誰?

地磁気というものがあって、磁石を南北に向かせる不思議な力を及ぼすことに気が付いたのは古代中国の人たちです。彼らは、なぜそうなるのかまでは及びませんでしたが、その力を用いて、方角を知る方法として磁石を使ったという意味で地磁気の発見者ということができるでしょう。

地磁気の主な原因が地球の内部にあることをはじめて明らかにしたのは、イギリスのギルバートです。彼も、どういう仕組みでそうなっているかはわかりませんでしたが、地球の中が磁石になっているとすれば伏角の世界分布が説明できることに気が付いたという意味で、地磁気の発見者と呼べます。

この他、地磁気の強さを正確に測定したガウスや、外核の中の流体の動きで地磁気が発生できることを示したイギリスのブラードなども、歴代の地磁気の発見者の一人と呼ばれてよいと思います。

ギルバートの地磁気模型