50. ガリレオと近代科学?

ガリレオが望遠鏡を発明して、木星の衛星や月のクレーター、太陽黒点を発見したことは有名ですね。ちょうど彼が望遠鏡を発明して間もなく、地球は寒冷化しました。

イタリアのフローレンスに科学博物館があります。そこには、ガリレオの望遠鏡も陳列されています。とりわけ印象的なのは、ガリレオが加速度が存在することをみんなの前で証明した装置です。彼は多くの人の前でその装置を使って、加速度が存在することを証明して見せました。今は誰でも知っている加速度も、こうして発見されたわけです。

誰がやってもいつでも証明できる。これこそ近代科学の原点です。素粒子のクオークは、近代科学を超える新しい科学を拓くのかもしれません。

地球大気中での、宇宙線の各成分の強度分布。横軸は地球の大気の厚さ。縦軸の数字は、1秒間に単位立体角あたり1cm2にどれだけ二次宇宙線の各成分が到来するかを表わしている。nは中性子成分、μは1ミュー中間子成分、eは電子、pは陽子を表わしている。(村山喬「宇宙物理学」より)