放射線帯の特徴

16. 放射線帯はなにからできている?

放射線帯は、エネルギーが高い荷電粒子からできています。プラスの電気を持った陽子、マイナスの電気を持った電子が存在していますが、ほかにもヘリウムや酸素など、プラスの電気を持ったイオンが存在することが知られています。

この中で酸素イオンなどは、実は、地球の大気中の酸素が宇宙 空間に流れ出していったもの。大気中の酸素はもともと持っているエネルギーがとても低いため、磁気圏に流れていく間に、なんらかの形で加速される必要があります。どのようなメカニズムによって、酸素のような重いイオンが加速されるのかは、磁気圏物理学の大切な問題の1つです。酸素が流れていくと聞くと、地球からなくなってしまうのではないかと、心配になりますね。