コラム 1

むかしむかし、今から 50 億年前のことです。巨大な星が死にかけていました。そして、その星はついに超新星として爆発してしまいました。残骸は、四方八方の宇宙空間に雲となって散って行きました。

やがてその雲の一部は自分の重さで収縮し始め、太陽の種ができてきました。さらに重力によって収縮しつつ、どんどん熱くなっていきます。中心温度が約 1000 万度くらいになったとき、内部で核融合が始まり、大量のエネルギーを放つようになっていきました。これが太陽の誕生です。

誕生から今まで、太陽は明るさを増す一方でした。できたての地球には、現在の太陽エネルギーの 75%しか注がれていなかったといわれています。当時の地球はずいぶん寒かったということですね。

 

コラム 2

ひまわりは「日廻り」、つまり太陽を追いかけ回す花という意味です。キク科の一年草で、暑い夏、黄色の大きな花をつけますね。キク科の特徴で、ひまわりは、茎の先に沢山の小さな花が咲きます。

太陽を「追いかける」といいますが、それは若いころの話で、花がよく開いた後は動かなくなり、東向きになります。太陽を追いかけるのは、やはり太陽のエネルギーをより多く受け、多くの養分を作るためなのでしょう。

古代インカ帝国では、ひまわりは太陽の花と呼ばれ、神殿にはひまわりの花が彫られ、太陽神につかえる聖女たちは、金細工のひまわりを身につけていたそうです。「太陽王」として知られるルイ 14 世はひまわりを好み、自分の紋章にしました。ベルサイユ宮殿の正門には、今でもひまわりが植えられています。日本へやって来たのは中国経由で、17 世紀のことです。

ご存知のとおり、ひまわりは英語では sunflower で、学名は Helianthus annuus L、属名は「helios 太陽」+「anthus 花」です。ひまわりの花言葉は、敬慕、憧れです