4. 太陽にはなぜ黒点があるの?

太陽には、黒点と呼ばれる黒い点状の場所があります。この場所は、温度がまわりよりも低いために黒く見えています。しかし、磁場の強さは逆に強くなっています。このため、強い磁場がところどころで太陽表面に浮き出てくることが、黒点が出来る原因だと考えられています。黒点が密集した場所は、太陽フレアなどの爆発現象が活発に発生する活動領域と呼ばれる場所に対応しています。黒点は現れたり消えたり、形が変わったり動いたりしています。黒点の発生や成長の様子の観測は、宇宙天気予報のためにはとても重要なものなのです。

17世紀、ガリレオは、当時発明されたばかりの望遠鏡を太陽に向けて黒点を観測し、毎日その変化をスケッチしました。現在では、2006年に日本が打ち上げた「ひので」衛星をはじめ、各国の人工衛星や、地上からの光や電波観測によっても、刻々と変化する太陽の様子や黒点活動の様子が詳しく調べられています。

※目に大きな障害を引きおこすこともあるので、太陽を目で直接見ては絶対にいけません。