3章: 光

17.大気のてっぺんは光っている?

強度は弱いのですが、大気のてっぺんは光を出しています。オーロラや大気光と呼ばれる発光現象は、その代表的なもの。

オーロラは目で見えるので、皆さんご存じでしょう。大気光はオーロラの 100 分の 1 から 1000 分の 1 くらいの明るさで、ほとんど目には見えないのですが、昔から「星明かり」といった言葉で表現されている光です。まだ電灯などが無かった時代、夜は真っ暗だったはずですが、そういう中でも、例えば山の稜線が夜にくっきりと見えることなどから、空が光っていることを昔の人は知っていました。

オーロラは極域でしか光りませんが、大気光は日本のような中緯度や赤道など、地球のどこでも光っているのです。