2.大気のてっぺんの名前は?

大気のてっぺんのあたりにはいくつかの呼び名があります。地表面から高さ 10 km くらいまでが、雲や台風が起きて、空気が良く混ざっている対流圏。10-50 km は、空気が上下方向にあまり動かず、きれいな層状の構造をしている成層圏。50-90 km は、対流圏と同じように空気が良く混ざるはずですが、詳しいことはよくわかっていない中間圏。90 km から上は、気温が高いので熱圏と呼びます。熱圏では、空気分子の一部が電気を帯びているので、電離圏、と呼ぶこともあります。

この本では、大気のてっぺんにあたる中間圏・熱圏・電離圏の「なぜ」をあつかうことにします。このような高い高度の大気はまとめて、「チョウコウソウタイキ」(超高層大気)と呼ばれています。