24.流れ星はどうして光るの.

流れ星は、宇宙からやってきたチリや岩の固まり。これが大気と衝突する時に、大気光やオーロラと同じように、大気の原子・分子や、流れ星自身の原子・分子を励起状態にして、そこから光が出てきます。これらの光を測定すると、流れ星の成分がわかることがあります。19 で、原子や分子は、決まった波長の発光輝線しか出さないことを説明しました。つまり、光の波長を測定すれば、光っている原子や分子を特定できるのです。

大きな流れ星は地表付近まで落ちてくることがありますが、たいていはもっと高いところで消えてしまいます。目では見えませんが、高さ 70-100 km くらいの中間圏上部では、常に小さな流れ星がやってきており、ほとんどがこの高さで消えてしまいます。そういった意味でも、中間圏の上部は、地球大気と宇宙空間の境と言えるかもしれませんね。

注意:チリの固まりを投げても、流れ星にはなりません。