4.大気のてっぺんの空気の成分は地上と同じ?

私たちが住んでいる地上では、大気の成分は窒素分子と酸素分子がほとんどで、その割合は窒素分子が 80 パーセント、酸素分子が 20 パーセント。この成分は高さが 90 km の中間圏の上端くらいまでは同じですが、そこから上の熱圏では、酸素原子が大きな割合を占めるようになります。さらに 500 km より上ではヘリウムが、その上では水素原子が主成分になります。水素原子の重さを1とすると、ヘリウムは4、酸素原子は16、酸素分子が32、窒素分子が28。つまり、地球の空気は、重いものほど下の方に沈んでいるということです。

これらの主な成分の他に、成層圏や中間圏では、オゾンがごくわずかに含まれています。量は少ないのですが、オゾンは太陽からの紫外線を吸収して、まわりの大気を暖める作用をしています。