47.惑星は太陽系以外にもあるの?

太陽系以外にも惑星はあるの?あるとしたらどんな性質をもっているの?本書を手にしている好奇心豊かなみなさんは、このような疑問をもたれているのではないでしょうか。太陽系外の惑星の存在は、ET(地球外生命体)への興味とあいまって多くの人々の関心を惹いています。

私たちの太陽系が所属している銀河系には、2000億個もの恒星が存在していると言われています。銀河系のような銀河は宇宙全体で1000億個以上ありますので、太陽のような恒星は2000億個X1000億個以上、それこそ無数に存在しています。その中で惑星を従えているものは、膨大な数にのぼると予想されます。1995年10月、ペガサス座51番星で太陽系外で初めて惑星が発見されました。この発見を皮切りに、他の恒星を周回する惑星の存在が次々と確認され、今では太陽系から数十光年の領域で発見された惑星の数は200個以上にのぼります。現在確認されている太陽系外惑星は、ほとんどが巨大なガス惑星です。というのも、発見は主に「ドップラー法」と呼ばれる手法によるものであり、この手法は、質量の大きな惑星ほど発見しやすいという特徴があるからです。しかし近年、地球の数倍くらいの大きさで、固体の表面をもつ可能性が高い惑星が発見されました。地球とそっくりの大きさと軌道をもつ惑星が見つかるのは、そう遠くはないでしょう。