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これまでの総合学習の実施状況

これまでの実施状況

近年はコロナ禍の影響もあり、残念ながら、ほとんど総合学習が実施できませんでした。そのなかでも貴重な学習の機会がいくつかありましたので、ここでご紹介します。

  1. 愛知県立岡崎高等学校の皆さん
  2. 名古屋大学附属高等学校の生徒さん
  3. 北海道陸別町中学校の皆さん

愛知県立岡崎高等学校の皆さん


岡崎高校の皆さんの感想

2021年8月に、オンラインで愛知県立岡崎高等学校の皆さんと「ニュートリノ」と「宇宙天気」について授業をする機会がありました。皆さんとの授業は大変素晴らしく、「ニュートリノ」を授業した伊藤好孝先生(教授)が、続いて「宇宙天気」を授業した草野完也先生(所長・教授)に「心してかからないといけないですよ」と皆さんを評価されていたのが印象的でした。学校での普段の学習に皆さんが真面目に取り組んでいるのが垣間見えた時間でした。 伊藤先生と草野先生が授業で説明した「ニュートリノ」と「宇宙天気」の授業で使った資料の一部をここでご紹介します。  ニュートリノ ・ 宇宙天気

名古屋大学附属高等学校の生徒さん

2021年11月に、コロナが少し落ち着いた合間を縫って、2年ぶりに研究所訪問が実施できました。対面で実施している学習風景はとてもなごやかな雰囲気でお話も弾んで見えました。

事前にいただいた質問をもとに「様々な温室効果」について学習し、その解決法を一緒に考えることができました。また、将来このような環境問題の解決に携わることのできる大学や職業に関して、現代はどの分野でも環境問題と向き合うことなしにいられないこと、問題意識を持ち続けることが大切であること、を紹介しました。(担当:長濵准教授)

北海道の陸別町立陸別中学校の皆さん


真剣に画面を見つめる皆さん

2021年11月に陸別社会連携事業の一環で北海道立陸別中学校の皆さんとリモート授業を実施しました。生徒の皆さんは実験を画面越しに真剣に見つめていました。真空実験では、驚きの歓声が上がっていました。

物質の三態(固体・液体・気体+プラズマ)について、日頃接することのない真空状態での変化を中心に、スライドによる説明と真空装置を用いた実験を遠隔形式の授業で紹介しました。遠隔形式という一般的な授業としては不利な状況を逆に捉えて、現地に運び込むことが難しい装置を複数用いることができました。また、スライド講演用のパソコン以外に2台のタブレットを大学院生に操作してもらい、色々な角度から実験の様子を動画配信したので、臨場感を大きく損なうことなく学習してもらえたと思います。(担当:平原教授)

これまでの実施からピックアップ!

2020年11月に、名古屋大学附属中学校、高等学校の皆さんの来訪がありました。みなさん、事前に予習してきたことについて熱心に先生方の説明を聞き、受け答えしている姿が印象的でした。その風景の一コマをここでご紹介します。

▶今回の学習テーマ:オーロラ
オーロラは綺麗なものだと思うけど科学的にみるとどうなんだろう? 実は太陽やコロナ、磁場と大きく関わっていて面白そう。もっと詳しく調べてみたいです。
いつもは一般向けの講演会などで使用するスライドを使って説明するのですが、こちらの熱が入ると説明が早くなりすぎて、聞いている方がついていけなくなることが多いので、今回はあえてそれはせず、紙と鉛筆でその場で図を書きながら説明しました。事前にたいへんよく勉強されてきていて、質問が整理されていたので、このような方法でも回答がしやすかったです。(担当:塩川教授)
▶今回の学習テーマ:地球温暖化
最近、テレビやネットで地球温暖化が問題になっているけど、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加が原因みたい。二酸化炭素はこのあとも増え続けるみたいだけど、地球温暖化が注目されるのはどうして?
地球環境問題は、遠い世界の問題ではなく、我々の暮らしに直接影響を与える問題です。そしてその影響は年々深刻化するため、若い人ほど影響をうける問題です。今回の体験学習では、「温暖化は自分の将来に直接影響する問題」であることを理解してもらえるよう、水問題、食糧危機など幅広い話題を取り上げました。今後も、質問に回答すると同時に、皆さんの探究心や好奇心を刺激するような話題も提供していきたいと思います。(担当:栗田准教授)
今回の学習テーマ:電波望遠鏡
地球外生命体のことを知りたい!人は望遠鏡を使うことで宇宙にどれだけことを知ることができるんだろう? 先生はなぜ電波望遠鏡について研究しようと思ったのですか? また、一番印象に残っていることはなんですか?
今回あなたが興味をもった地球外生命と電波望遠鏡という組み合わせは決して奇抜なものではなく、電波天文学の中で古くから行われているものです。そういう切り口から電波で宇宙を探るおもしろさをわかってくれたらいいなと思いました。これからも素朴な疑問を大切にして勉強していってください。(担当:徳丸教授)
今回の学習テーマ:オーロラ
学校で真空放電の実験は行いましたが、今後の実験について助言があればお願いします。オーロラの色が多色になる原因について教えてください。
今回の高校生の訪問では、高校から特に細かい指定はなかったので、高校生の主体性を重視しているのだと感じました。個人的には、知識を詰め込むよりも「考えるプロセス」を大事にしたいので、そのように進めることにしました。質問を準備して当日説明することは、いろんな良い点があります。実は素朴な疑問は核心を突いていることが多いものです。当日は、オーロラの色や音について、一緒に議論することによって、私の理解も深まりました。(担当:家田助教)