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過去の太陽地球環境のアナログ観測記録のデータレスキュー

融合研究プロジェクト
「過去の太陽地球環境のアナログ観測記録のデータレスキュー」

 太陽地球環境はその長期的な変動(宇宙気候)や短期的な爆発現象(宇宙天気)などにて現代文明と密接に関わっています。特に大規模な太陽面爆発やそれに伴う磁気嵐は時として現代文明の科学技術インフラに大きく影響することがあります。しかし現代科学データには時間幅での制約があり、太陽地球環境の長期的、或いは極端な変動を追う上で限界があります。多くの科学観測データが国際共同研究のもと体系的に整備され始めたのは国際地球観測年(1957-1958)以降のことです。そこで過去の太陽地球環境をより明らかにすべく、本研究チームはオーロラ、黒点、地磁気変動についての過去のアナログ観測記録や歴史文献を調査、蒐集、デジタル化、分析しております。

キャリントン・イベント時におけるコラバでの地磁気三成分の擾乱の復元値(Hayakawa et al., 2022, ApJ, 928, 32)。