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トロムソよ、私は帰ってきた! by 半田弘司(M2)

 2007220日から38日まで、ノルウェーのトロムソに出張してきました。今回は、野澤先生と、大山さんと私の3人でした。私は、実は2度目です。最初は、M110月に行かせていただきました。修士の2年間で2回もトロムソに行けて、私は幸せ者です。そんな私の滞在中の出来事を、簡単に紹介します。



[1] オーロラブレークアップ

 言わずと知れた現象です。これを・・4回(?)見る事が出来ました。実質、EISCATサイトで夜を迎えたのは15日間なので、かなりの確率だったと思います。気づけば、明るく無いオーロラに感動を覚えなくなっていました。それくらい、明るいオーロラをたくさん見てしまいました。写真1, 2は、222日のオーロラです。オーロラをバックに撮影したものも、あまりオーロラが明るく無かったのが残念です。しかし・・・今回は、オーロラの撮影が上手く行きました!余談ですが、今回はデジタル一眼を導入しました。これが成功の要因でした。そんな私の横では、私のカメラ(Nikon D40)よりも遥かに性能の良いカメラを持った野澤先生が、オーロラを連写していました。オーロラの動きが分かるので、野澤先生が撮影された写真をぜひ見るべきです!

写真1:オーロラと、レーダーと、私と。

写真2EISCAT UHFレーダー、VHFレーダーとオーロラ。

[2] 初めての樹氷

 EISCAT特別実験のためPreを出発したら、ノルウェーの森が真っ白でした。ここで、あの作家を連想した人は流石です。それはさておき、生まれて初めて樹氷を見ました。写真3は、朝日に輝く樹氷です。キラキラして幻想的でした。早起きして、撮影しておいて良かった。そう思える一枚です。

写真3:朝日に照らされたノルウェーの森

[3] UHFレーダーって・・・。


写真
4UHFレーダーとVHFレーダー

 EISCAT関係者の皆様すみません。でも、つい想像してしまうのです。そう・・・UHFレーダーからレーザービームが出る事を。この巨大なパラボラアンテナの、曲面が非常に美しい。うっとりと眺めていました。今回は、前回行かなかったレーダーの奥まで行き、レーダーを撮影してみました(写真4)。奥にあるのが、VHFレーダーです。研究では、UHFレーダーの観測データを使わせていただきました。UHFレーダーとオーロラの写真を、写真5に載せました。まるで、UHFレーダーから緑色のピームが出ているようです。


写真5UHFレーダーとオーロラ。緑色だけでなく、ピンク色も写っています。


[4] まとめ

 今回の出張で強く感じた事は、「オーロラは不思議な現象だ」という事です。オーロラの発光機構について、当然学んでいるし、オーロラに関連する現象も少々ですが知っています。でも、地上からオーロラを見ていると、どう見ても煙のようなものが漂っているとしか見えませんでした。地上観測から、様々な事を究明した過去の科学者は、本当に偉大だと、オーロラを見ながら感じました。

 最後になりましたが、卒業を前に貴重な体験を再びさせていただき、本当にありがとうございました。