Longyearbyenの長い夜 by 澤津橋磨由子

2005年冬、この時期24時間真っ暗な町Longyearbyenに2週間程行ってきました。
今回の旅は、野澤さん(当研究室助教授)、東北大の坂野井さん(助手)、井野君(M1)の4人でした。
長い夜の町Longyearbyenでの生活で起こった数々の出来事を少し書きたいと思います。
みなさんと。 しろくまと。

★個室の恐怖★

そう、あれはLongyearbyenについて2日目のことだった。アパートでご飯を食べ、部屋に戻った私はシャワーを浴びていた。 洗顔、シャンプー、リンス・・・。さぁ最後に体を洗おうと思い洗い始めたその時!一瞬にして目の前が真っ暗になった! 泡だらけの体で、お風呂の狭い空間で真っ暗になるのは結構恐怖であった。すぐに停電だと気づいた私は、諦めて続きをした。 意外に冷静な自分に驚いた。その後、私は井野君の部屋を訪ねた。が、何度ノックしても出やしない。 解散して30分程なのに・・・寝たなと判断し、坂野井さんの部屋を訪ねた。が、反応なし・・・寝たな。 野澤さんはすでに寝ていたので訪ねなかったが、意外にも停電の時間一瞬起きていたそうだ。 お風呂の恐怖を知らずに寝ているなんて・・・井野君のばかー!と思いふて寝してやった。朝、井野君を責めたのは言うまでもない。
宿泊していたアパートの外観とお部屋。

★Uターンの恐怖★

今回、ESR(EISCAT Svalbard Radar)があるEISCATサイトに観測の為行く事になっていた。初日は天候不慮で道閉鎖。 次の日サイトに向かった。山の上の為、吹雪の中を車は進んで行った。なんだか吸い込まれそうな雰囲気であった。 さらに隣は崖だ!すると突然車が止まった。はて?と思っているとUターンを始めた。 後ろの窓もサイドミラーも雪で見えないのに、後ろは崖なのになぜカンだけでバックするの!? 恐怖に怯えていると野澤さんと目が合った・・・気持ちは同じだった。

★儚い恋の物語★

私はサイトに行かない時はUNIS (The University Centre in Svalbard)に居ました。 フランス人の陽気なマシュー、オランダ人の優しいジョセムのお部屋にお邪魔させてもらった。 二人とも優しくて、毎日会って英会話をするのが楽しかった。しかし、トキメキは学生部屋に訪れた。 ある朝、ふと隣を見ると私が好きな青のストライプのシャツ!ジョセム・・・かっこいい。 毎日着てくれそのシャツを。しかし彼がそのシャツを着たのは1日きりだった。 いつも隣にいて素敵な音楽を聞かせてくれた彼、たまに歌いだす彼、ありがとうジョセム&マシュー。また会いたいです♪
UNIS内の風景

★まとめ★

10日間程の短いLongyearbyen生活だったけど、オーロラも見ることができて、素敵な出会いもあり、とても充実した刺激の多い時間を過ごす事が出来ました。 野澤さん、坂野井さん、井野君、Longyearbyenで出会った皆さんどうもありがとうございました。とても感謝しています。

☆クマもクリスマス☆ (ポーラーホテルにて)