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まだ見ぬ新しい M1 へ by 岡田慶吾 (写真左)

『魅惑のオーロラ体験』

ようやく快晴の夜がやってきた。空一面にきれいな星空が広がっている。 星空を見ているだけでも時を忘れてしまいそうだ。 そうこうしているうちに観測の時間である。磁場のデータに大きな変化はない。 野澤さん(指導教官)と外へ出ると、かすかにではあるがオーロラが見える。 時間が経過するにつれ、姿がはっきりしてきた。目が慣れてきたせいもあるだろう。 しかしながらオーロラのカーテンとはよく言ったものだ。

カーテンの様にゆらめくオーロラが美しい!!

「 T がかわいそうだから交代してくるよ」と一言残し、野澤さんは戻って行った。 ちょっとして T がやってきた。一旦強くなりかけたオーロラが再び弱くなっていた。 うっすらと見えるオーロラに「来るかな?来るかな?」と期待に胸を膨らませて待った。

そして、時は来た。

美しくゆらめくオーロラのカーテンが輝きを増しながらこちらへと近づいてくる。 自分の真上にまでやってきたオーロラが激しくカールしながら動いている。 あまりの感動にカメラのシャッターを切ることも忘れた。 「おー!!」「すげー!!」他に言葉は思い浮かばない。 とにかく1度は本物を見て欲しい。写真や言葉では伝えきれないものがそこにはある。

『1クローネを探せ!!』

ここノルウェーには"PANT"システムがある。 簡単に言うなれば、リサイクルシステムってやつである。 びん、缶、ペットボトルには保障金がかけられていて、 回収に協力すると、お金が戻ってくる。 大きなペットボトルが2.5クローネで、それ以外が1クローネになる。 つまり、集めた分だけお金が返ってくるわけだ。 今回の滞在ではこの"PANT"システムが非常に役立った。 偶然海辺で見つけた1クローネ、いやいやペットボトル。 業者がそのまま置き去りにしていった2.5クローネの宝の山、 ではなくて大量のペットボトル。 努力?の甲斐あって多くのお金を手にすることが出来た。 勘違いしないで欲しい、 決してゴミをあさりながら拾い歩いていたわけではない。 環境を保護しただけだ。

P.S. とにかく拾え、そしていっぱい飲め!! ビールを4ケース飲んだら1本タダになる。

『ウォッシングルームの恐怖』

これはトロムソについて2日目。 大きな荷物を置きがてら、町の滞在場所であるアパートを確認しに行った。 部屋は広くていい感じ。快適な生活が待っているように思われた、あの扉を開けるまでは。。。 そして、洗濯場を確認しようとウォッシングルームの鍵を開けた。

うっ!!

誰もが鼻と口を覆った。鍵を開けた学生 T は急いで扉を閉めた。 ものすごい悪臭だ (>o<)
しかしながら、原因をつきとめないわけにもいかず中に入った。 においを辿るとそこには大きな冷蔵庫が。恐る恐るそれを開けると、更に強烈な悪臭が!! 電源の切れている冷蔵庫に腐った大きな肉の塊が数個置き去りにされていたのだ。
驚いた私は肉に目を近づけた(何故こんなことをしてしまったのだろうか。。。後悔)。 肉塊一面にカビがびっしり。。。 (。◇°) K.O.........

『気付いたら。。。』

町のパブで夕飯を食った帰り、私と T の2人はバスに乗り込んだ。 酔っていてものすごく眠い。私は T に頼んだ。「俺は無理だから、頼む。。。」 ふと気付くと T も爆睡している。まずい!!と思いつつ私のまぶたは落ちてしまった。 そして、、、ある声で目が覚めた。

"Where would you like to go?"

車掌の声だ。そこは終点だった。しまった。。。(><) 幸いにも終バスではなく、トロムソ大に行きたいと伝えると、 あと10分したら折り返すから中で待ってなさいと言ってくれた。 10分後折り返しを始めたバスの車中、不安で一杯の私の横で T は爆睡している。 マジかよ!?と思いつつ、トロムソ大のところでストップボタンを押した。 バス停に停まると、車掌が声をかけてくれた。 「君たちが言ってたとこだよ。」心温かい車掌さんで良かった。 にしても、やっぱり酔った T を信頼した俺がバカだった。。。

とまぁ、いろいろあったわけですが、貴重な体験がいっぱいのステキな滞在でした。写真がうまく撮れなかったことだけが惜しまれます。。。練習しとけば良かったな。。。


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