トロムソ滞在記 〜初海外、初オーロラ、初警報〜 by 半田弘司

2005年10月6日から11月3日まで観測のためノルウェーのトロムソに行ってきました。
写真1はトロムソの風景です。景色が壮大で、街並も素敵な良い所でした。
写真1. トロムソの風景。

[1] EISCAT site

噂に聞くEISCAT・・・。いざ行ってみると・・レーダーがでかい! 大自然の小さな家もとい、大自然の巨大なレーダーだった。 左の写真は、レーダー周辺を散歩した時に撮影したもので、清々しい青空が広がっていました。 名古屋の汚れた空気とは雲泥の差でした。 このレーダーが観測したデータを使うのかーっとしみじみ思い、一人で感動していました。

[2] 10月8日

サイト内の宿泊施設ヒーティングにて夕食を食べ、自分の寝泊まりする施設に戻ろうとしたとき・・・野澤先生(同研究室助教授)が「オーロラが出てるぞ」と一声。急いで空を見上げると、もや?とした緑色の不思議な物体が・・オーロラだ! これがオーロラかぁ・・・その時はただただオーロラを眺めていた。すると、そばでは足立さん(同研究室の博士課程の先輩)がオーロラの撮影を始めていた。僕も撮ろう! そう思って自室にカメラを取りに戻り、その後はひたすら撮影。すると・・・とても明るいオーロラが出現! あっという間に夜空を覆い、緑色だけでなくピンク色まで出現! ため息が出るほどオーロラが出て、とても良い体験が出来ました。この日初めてオーロラを見られた事は一生忘れません・・・なぜなら10月8日は私の誕生日だから。
トロムソEISCATサイトにて撮影したオーロラ。

[3] 火災報知器

ある日オフィスでピザを焼きました。ピザを投入すると・・・ジリリリリリ!! という警報が。慌てふためいていると、野澤先生と足立さんが地下の、オーブンがある部屋へかけつけました。どうやら、オーブン内で何かが燃えて煙が出て、それに火災報知器が反応したようでした。それから、窓を全開し、換気をしました。しばらくすると・・・警報は止まりました。やれやれと部屋に戻った数分後、 仰々しい防火装備を身に付けたガタイの良い人が窓を通り過ぎました。どうやら、警報で消防士が駆けつけたようでした。本当に間が悪いというか、ドジってしまって落ち込みました。 迷惑をかけてすみませんでした。駆けつけてくれた消防士さんすみませんでした。

[4] まとめ

約一ヶ月という長い期間の滞在中に貴重な経験をたくさんする事が出来ました。 私の語学力が未熟なために、うまくコミュニケーションが取れなかったのは残念だった けれど、自分の力がよく分かったので今後につなげていこうと思います。 行って良かった〜、そう思える中身の濃いトロムソ滞在でした。