山下雅樹
宇宙素粒子実験分野
研究紹介
宇宙を構成する物質の約27%は暗黒物質と呼ばれる未知の物質です。光を出さず、電磁気力とも相互作用しないため直接観測できませんが、銀河の回転や宇宙の大規模構造など、さまざまな天文観測がその存在を強く示唆しています。
暗黒物質の正体を明らかにすることは、素粒子物理学と宇宙論の両方にとって最重要課題のひとつです。私たちの研究グループは、液体キセノン検出器を用いた暗黒物質の直接探索実験に取り組んでいます。
参加実験
XENONnT実験(イタリア・グランサッソ地下実験施設)は、約8.6トンの液体キセノンを用いた世界最高感度の暗黒物質探索実験です。私たちのグループは液体キセノン純化システムの開発・運用やデータ解析に貢献しています。
XLZD実験は、XENON・LZ・DARWINの3つの実験グループが立ち上げた次世代実験です。さらに大型の液体キセノン検出器を用いて、WIMPの探索感度をニュートリノ背景事象の限界まで高めるとともに、二重ベータ崩壊探索も目指しています。
ハイパーカミオカンデ実験は、岐阜県飛騨市に建設中の大型水チェレンコフ検出器です。ニュートリノ振動の精密測定や陽子崩壊の探索を行います。
大学院進学を希望する方へ
「宇宙素粒子のなぞを実験で明らかにしたい」という方を歓迎します。
実験が好きで、物理の根本的な問いに向き合いたい学生を歓迎します。研究室見学も随時受け付けていますので、お気軽にメールでご連絡ください。
教授 山下雅樹
名古屋大学 宇宙地球環境研究所 宇宙線研究部
〒464–8601 愛知県名古屋市千種区不老町
masaki.yamashita@nagoya-u.jp


