久保田賢


今年(2009年)の4月に名古屋大学にやってきた私は、初めての出張、そして、初めての校正実験とで、出張前日から胸の高まりが収まらなかった・・・。今回の校正実験の日程は、いつもより
1日多めに取ってあることも、私の胸の高まらせる要因の1つだった!!あまりにも余裕な日程に、東京観光ができるのでは・・・と、僕は淡い期待を抱かせていた!!!

胸の高まりを押さえることができない僕を迎えてくれたのが、チーム大山の皆さん。メンバーは、大山リーダー、参謀津田さん。大山リーダーは、あの真面目な大山先生とは思えないくらい、すごく面白い人であった。また、参謀津田さんは、しっかりと大山リーダーをサポートしていた。相変わらず、生き方上手な人である。

出発前に、名古屋大学の学食で昼飯を食べた。昼食中、大山リーダーは皆に「今回の校正実験はかなり余裕な日程を組んでいるよ。」と微笑んで僕の期待する言葉を発してくれた。

その直後、「まあ、どんな事が起きるかわからないからね。」と僕の背中を凍り付かせる言葉も発してくれた・・・。


91日 1430分 名古屋大学出発。


ドライブにはもってこいの晴天
!!!まるで、太陽がチーム大山を愛しているかとさえ、思えた。車内では、何処のSAで休憩し、そのSAの名物は何かとか・・・。参謀津田さんのドライビングテクをいつ拝見できるだとか・・・。

和やかな会話を僕は楽しんでいた。

運転中大山リーダーがまた皆に「今回の校正実験はかなり余裕な日程を組んでいるよ。」と微笑んで
僕の期待する言葉を発してくれた。
その言葉をまた聞けて、今まで校正実験を行ってきた先輩に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。そして、自然と笑みがこぼれた。

心の中で、「今度も、校正実験に行きたいな・・・」「何度でも・・・いい。」とさえ思えた。


道中では、初めて諏訪湖を見る事が出来た。
出張気分から、僕はもう観光気分に切り替わっていた・・・。大山リーダーと参謀津田さんは、

「今のうち観光を楽しんでおき。」と僕に優しい言葉を発してくれた。

諏訪湖SAでは、大山リーダーと五平餅(300)も食べた。秋の香りを感じさせるクルミを含んだ香ばしいタレが、僕の胃袋を満足させ、眠気を誘った。


諏訪湖SAにて




そして、目的地まで寝た・・・。その日のうちに、極地研究所に荷物を運んで、翌日
(9/2)9時にチーム大山は校正実験室前に集合した。

その時の私は、観光気分から出張気分に完全に切り替えていた。

頭をフル回転させ、初めての実験をこなした。スケジュールはほぼ時間通り進行していた。昼食時には、チーム大山の皆に笑みが溢れた。

この時は誰も、あの綺麗な校正実験室が地獄と化すことを予想することはできなかった。


この後のことは、ショックであまり覚えていない・・・。

ただ、積分球が巨大なノド黒飴のお化けに見えたことだけは覚えている。



校正実験の様子




校正実験を終えて・・・。

疲労困ぱいの中、チーム大山の皆で支え合い、自分たちの考えで問題を解決することができてよかった。

また、この研究室の良き慣習を感じたことに、素直にこの研究室にきてよかったと思った。
*いまだけかもしれない・・・。

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