檜山哲哉 教授 が水文・水資源学会の学術出版賞を受賞

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[2016-09-20]

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 平成28年9月16日に福島市で開催された水文・水資源学会の総会・研究発表会において、檜山哲哉 教授が『シベリア 温暖化する極北の水環境と社会』(京都大学学術出版会、2015年)の出版により、平成28年度の水文・水資源学会 学術出版賞を受賞しました。本賞は水文・水資源学の発展と社会への普及に大きく貢献した出版書籍の主な著者に授与されるものです。
 受賞の対象となった書籍は、総合地球環境学研究所(地球研)の研究プロジェクト「温暖化するシベリアの自然と人 ─水環境をはじめとする陸域生態系変化への社会の適応」の研究成果をまとめたものです。檜山教授はこの研究プロジェクトのリーダーを務めるとともに、この書籍の編著者として活躍しました。
 対象書籍とその著者群は、シベリアの自然、社会、文化、環境変動とそれに関わる多様な社会問題や環境問題を「水循環・水環境」という共通軸で解きほぐしています。様々な専門分野からなるプロジェクトメンバーが多角的にシベリアの温暖化や水循環・水環境の変化を解説している一方で、全体を通して「水循環・水環境」を基軸とした強い統一性が保たれています。これは、檜山教授のプロジェクト実施時に発揮した類い稀な能力とリーダーシップ、そして多大な労力の結実であるとして高く評価されました。檜山教授が率いた研究プロジェクトと対象書籍は水文・水資源学における国際共同研究と学際的研究の集大成になるとともに、同学会が目指す「学際横断的な研究」の完成形の1つの形態を示したことが認められ、このたび檜山教授に学術出版賞が授与されました。

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