阿部文雄客員准教授と卒業生の朝倉悠一朗さんが日本天文学会の欧文研究報告論文賞を受賞

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[2020-10-21]

日本天文学会の欧文研究報告論文賞(2019 年度)が、重力波天体 GW170817 とその電磁波対応天体の研究についての論文に与えられました。
“Kilonova from post-merger ejecta as an optical and near-Infrared counterpart of GW170817”
Masaomi Tanaka, et al.
Publications of the Astronomical Society of Japan (2017) 69 (6): 102 https://doi.org/10.1093/pasj/psx121

ISEE 宇宙線研究部はニュージーランドに設置した MOA II 望遠鏡を使って重力波天体の観測に取り組んできました。重力波望遠鏡である LIGO と Virgo によって検出された重力波イベント GW170817 は中性子星同士の合体と考えられています。このイベントの MOA II 望遠鏡などによる電磁波での観測や数値シミュレーションを組み合わせることにより、中性子星合体において鉄よりも重い元素が作られていることが明らかになりました。より詳しい受賞理由については、日本天文学会の解説をご覧ください。

阿部客員准教授(元統合データサイエンスセンターおよび宇宙線研究部所属、2020 年 3 月に名古屋大学を定年退職)、朝倉悠一朗さん(2016年度宇宙線研究部で修士課程修了)の 2 名が、ISEE ではこの研究テーマに取り組み、MOA II 望遠鏡の観測チームとして受賞論文に参加しました。おめでとうございます。

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