平成30年度 名古屋大学宇宙地球環境研究所研究集会
小型飛翔体による海象観測(その3)

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小型飛翔体による海象観測(その3)

[2018-08-07]

☆平成30年度(2018年度)名古屋大学宇宙地球環境研究所研究集会☆

小型飛翔体による海象観測(その3)
-海洋科学は小型衛星のパートナーをどう選ぶか-
Ocean observations from small flying objects; how to find/choose suppliers of small satellites for ocean

 広大な海洋・海上気象を観測するには,上空からの俯瞰の視点を持つことが重要である。近年の小型飛翔体技術の発達により,特定の宇宙機関でなくても,研究者・企業といったレベルでも上空からの視点を持てるようになってきた。この研究集会では,気象・海洋研究の専門家と,ゾンデ・バルーン・ドローン・超小型衛星などの小型飛翔体の専門家が一堂に会することで,プラットフォームごとの観測特性(分解能・観測頻度・観測範囲・観測期間)と,現象の時空間スケールなどの要求量をマッチングさせ,今後どのような方向性の開発・研究をすることでニーズとシーズが一致するかを模索するものである。
 
 昨年度の本集会において,超小型衛星利用におけるユーザー(海洋観測)のニーズを汲み取る仕組み・組織の必要性が特に議論になった。逆に言うと,海洋で趙小型衛星を用いた観測を計画する際に,どのような組織にどう働きかけ,どんなタイミングでセンサーを開発し,それがどんな条件をクリアしなければいけないか,全て暗中模索の状態にあることを意味している。
 海洋科学では「観測船の共同利用」という概念があり,観測要求(ニーズ)と船の運航計画(シーズ)を,ある程度組織的にマッチングさせていく考え方が根付いている。これと同様に,海洋(「理学」)と宇宙(「工学」)がニーズとシーズを出し合い,予算・資金の獲得協力も含めて,どの組織をどう組み合わせていくのが最適かを考える「場」を創出する――。小型飛翔体の海象観測には,そんな過程が必要ではないだろうか。そこで,本年度は,海洋科学観測側と超小型衛星の効率的で有効なマッチングはいかにするか,を中心に議論を進める。

○日時:平成30年(2018年)9月7日(金)13:30~17:30及び9月8日(土)10:00~13:00
○場所:名古屋大学 宇宙地球環境研究所 研究所共同館Ⅰ 3階講義室
   アクセス https://www.isee.nagoya-u.ac.jp/access.html
○参加費:無料    〇予約:不要   

○アジェンダ(敬称略) 
● 1日目:9月7日(金)13:30~17:00
・はじめに (名古屋大学 石坂丞二)13:30~13:40
・趣旨説明 (九州大学  市川香) 13:40~13:50
・招待講演1(名古屋大学 富田裕之)13:50~14:30「海洋観測における衛星観測の現状と超小型衛星への期待」
・招待講演2(東京大学  小畑俊裕)14:30~15:10「早期・低コストなミッション実証小型衛星プラットフォームの構築」
                 【休息】15:10~15:30
・招待講演3(九州工業大学 金相均) 15:30~16:10「超小型衛星のミッションとその開発方法」
・招待講演4(東京学芸大学 鴨川仁)16:10~16:50「UNISEC(大学宇宙工学コンソーシアムにおける理学/工学連携」
・招待講演5((株)野村総合研究所 佐藤将史) 16:50~17:30「小型観測衛星の産業利用の最前線」

● 2日目:9月8日(土)10:00~13:00
・パネルディスカッション10:00~12:45
  「海洋科学は小型衛星のパートナーをどう選ぶか」
 司会:九州大学 市川香
 パネリスト:
  名古屋大学  石坂丞二 
  RESTEC  向井田 明
  講演者+TBD
 
・まとめ(九州大学 市川香):12:45~13:00

世話人:市川香(九大),北澤幸人(ISAS/JAXA),
石坂丞二(名大),富田裕之(名大)
(問合せ先:北澤 kitazawa@planeta.sci.isas.jaxa.jp)

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