ひので衛星10周年科学国際会議 Hinode-10

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[2016-09-15]

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「ひので(Hinode)」衛星は日米英欧の協力によって開発された太陽観測衛星であり、太陽面とその周りのコロナを世界で最も精密に観測することができる3台の太陽望遠鏡を搭載しています。「ひので」は2006年にJAXAによって打ち上げられて以来、現在に至るまで10年間連続した観測に成功し、すでに1,100編を超える学術論文を生み出すなど、日本の宇宙観測衛星として最も成功したミッションの一つであるといえます。
今回、ひので衛星の10周年を記念する国際研究集会Hinode-10 Science Meetingを宇宙地球環境研究所が受け入れ組織となり、名古屋大学坂田・平田ホールにて9月5日より9日まで開催しました。同会議には日本、米国、英国をはじめ、ノルウェー、スペイン、ドイツ、ロシア、チェコ、フランス、インド、中国、韓国、エジプト、イランなどから160名を超える研究者が参加しました。この会議は宇宙地球環境研究所の国際共同研究集会及び国立天文台のNAOJシンポジウムとしても認められています。会議では10年間のひので衛星による様々な科学成果が活発に議論されると共に、太陽物理学の新たな発展を目指した検討が繰り広げられました。
また、会議の最終日(9月9日)には、次世代の太陽観測衛星計画SOLAR-Cの科学戦略を検討する国際研究集会 (SOLAR-C Science Meeting) を実施すると共に、宇宙地球環境研究所が中心となって運用している野辺山電波ヘリオグラフに関する国際会議 Solar Physics with Radio Observations も9月9-10日に開催されました。
さらに、9月10日には同じく坂田・平田ホールにて、一般市民を対象とした「ひので衛星10周年記念講演会:太陽観測から宇宙と地球を探る」を国立天文台、JAXA宇宙科学研究所と共に実施し、240名を超える多くの市民のみなさんの参加を得ることができました。

Hinode-10 科学国際会議&SOLAR-C科学国際会議
http://hinode.stelab.nagoya-u.ac.jp/Hinode10/

電波観測による太陽物理学に関する国際会議
http://st4a.stelab.nagoya-u.ac.jp/SPRO2016/

ひので衛星10周年記念講演会:太陽観測から宇宙と地球を探る(動画記録有り)
http://www.nao.ac.jp/news/notice/2016/20160711-hinode-lecture.html

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