気象大気研究部

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私たちの住む地球は、豊かな自然を湛え多様な生命で満ちあふれる太陽系唯一の惑星です。この稀有の環境は、多くの幸運な物理的条件によりもたらされた僥倖といえます。とりわけ、地球を包み込む大気の役割は計り知れません。大気中の酸素が無数の生物の繁栄を可能としたことはもちろん、水蒸気や二酸化炭素などの温室効果気体の存在が今日の温暖な気候を維持し、水蒸気はさらに雲や降水へ変化することで私たちの暮らしに不可欠な水の恵みを与えてくれます。また、成層圏のオゾンは太陽から届く有害な紫外線から地表の生物を守っています。

しかしこのような大気の成り立ちは、微妙な均衡の上に支えられていることも忘れてはいけません。二酸化炭素をはじめ温室効果気体の増加に伴い進行する地球温暖化は、ゆるやかな気候の変化にとどまらず気象の極端化や生態系の激変を招き、人類の生活基盤を揺るがしかねない世界規模の社会問題です。さまざまな観測手段を用いて大気の状態を注意深く監視し、さらに理論的考察や数値モデルの活用を通じて大気や気象の成り立ちをより深く理解することは、地球環境問題に対峙する私たちに課せられた喫緊の課題の一つということができます。

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気象大気研究部は、旧太陽地球環境研究所および旧地球水循環研究センターで蓄積された知恵と経験を結集し、広範な切り口から大気科学研究を推進しています。ミリ波帯電波や赤外光の精密な分光観測による温室効果気体やオゾン層破壊関連物質などの微量気体の計測、先進的な偏波レーダや雲粒子ゾンデ観測を用いた雲降水観測、レーザー・光学技術や室内実験に基づく大気微量成分やエアロゾルの特性や反応過程の解析など、さまざまな測器を活用した多角的な大気観測を精力的に行うとともに、観測装置の基礎技術の開発研究も手掛けています。また、様々な地球観測衛星を用いて熱帯大気力学の未解決問題に挑む観測データ解析に取り組んでおり、数値シミュレーションによる気象学研究の実績を踏まえ観測データと数値モデルの連携にも力を入れています。

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気象大気研究部は、工学・理学・環境学研究科と協力し大学院教育に積極的に参画しています。配属研究室により所属の研究科が異なりますので、宇宙地球環境研究所で研究を希望する学生の皆さんは、希望研究室の教員に問い合わせてください。

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