温暖化の仕組みと温室効果ガス

10.温室効果ガスって何のこと?

地球大気の主成分は窒素分子(N2)で、約 80% を占めています。残りの 20% のほとんどは酸素分子(O2)で、水蒸気が 1% ぐらいです。温暖化でよく問題にされる二酸化炭素分子(CO2)は、

100 分の数パーセントとごく少量しかありません。どうして大部分の窒素や酸素は温暖化で問題にされずに、少量の二酸化炭素が問題にされるのでしょうか?

それは、それぞれの分子の性質によります。二酸化炭素分子(CO2)は、赤外線と呼ばれる波長の長い光(電磁波)をよく吸収する性質を持っています。このような赤外線を吸収する気体を、温室効果ガスといいます。二酸化炭素の他に、水、メタン、一酸化二窒素(N2O)、フロンなどはそのような温室効果ガスの仲間です。赤外線と温暖化の関係は、もう少しあと(13、14、15) で説明します。