チェレンコフ望遠鏡アレイ大口径望遠鏡1号機完成

HOME研究成果 › チェレンコフ望遠鏡アレイ大口径望遠鏡1号機完成

[2018-11-06]

宇宙線研究部の田島宏康教授と奥村曉講師らの参加するチェレンコフ望遠鏡アレイ(Cherenkov Telescope Array、CTA)計画の大口径望遠鏡(Large-Sized Telescope、LST)の 1 号機が完成し、その完成記念式典がスペイン領カナリア諸島のラ・パルマ島にて 2018 年 10 月 10 日に開催されました。

LST は CTA によるガンマ線観測の 20〜150 ギガ電子ボルト(GeV)のエネルギー範囲を担い、最大で 3 テラ電子ボルト(TeV)のエネルギーを持つガンマ線まで観測することができます。北半球と南半球にそれぞれ 4 台ずつ建設する計画で、この 1 号機はその最初の 1 台となる予定です。完成の暁には、ガンマ線バースト(GRB)や活動銀河核の観測、また暗黒物質の間接探査といった活躍が期待されています。

名古屋大学宇宙地球環境研究所は、この LST の焦点面カメラや光学系の開発に参加し、また中口径望遠鏡(鏡直径 12 m)や小口径望遠鏡(鏡直径 4 m)の開発でも主要な貢献をしています。
20181106-1.jpg 大口径望遠鏡 1 号機。198 枚の分割鏡で、直径 23 m の放物面鏡を構成します。写真右側には直径 2 m の焦点面カメラが取り付けられています。 20181106-2.jpg 大口径望遠鏡 1 号機と梶田隆章東京大学宇宙線研究所長(2015 年ノーベル物理学賞、左から 2 人目)。 20181106-3.jpg ラ・パルマ島のロケ・デ・ロス・ムーチャチョス天文台に設置された大口径望遠鏡 1 号機(左)と MAGIC-I(中央)、MAGIC-II 望遠鏡(右)。

一覧に戻る

ページトップへ▲