陽子衝突からの左右非対称なπ中間子生成
-粒子生成の起源に迫る新たな発見-

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-粒子生成の起源に迫る新たな発見-

[2020-06-24]

理化学研究所(理研)仁科加速器科学研究センター放射線研究室の後藤雄二先任研究員、キム・ミンホ国際プログラム・アソシエイト(研究当時)、東京大学宇宙線研究所のさこ隆志准教授、名古屋大学宇宙地球環境研究所・素粒子宇宙起源研究所の伊藤好孝教授、毛受弘彰助教、日本原子力研究開発機構先端基礎研究センターの谷田聖研究主幹らが参画する国際共同研究グループは、米国ブルックヘブン国立研究所(BNL)の偏極陽子衝突型加速器「RHIC(リック)」を使って、反対方向に運動する陽子同士の衝突により、衝突位置の超前方に生成される「中性π中間子」が大きな左右非対称度を持つことを発見しました。
本研究は、米国の科学雑誌『Physical Review Letters』のオンライン版(6月22日付:日本時間6月23日)に掲載されました。


陽子同士の衝突の超前方に生成されるπ中間子が持つ大きな左右非対称度

理化学研究所によるプレスリリース
https://www.riken.jp/press/2020/20200623_1/index.html
名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構によるプレスリリース
http://www.kmi.nagoya-u.ac.jp/blog/2020/06/23/rhicf/
名古屋大学の貢献に注目した研究成果のサイドストーリー
ビハインド・ザ・シーン
http://www.kmi.nagoya-u.ac.jp/blog/2020/06/23/rhicf_bts/
(素粒子宇宙起源研究所ウェブサイト)
RHICf実験グループのホームページ
http://crportal.isee.nagoya-u.ac.jp/RHICf/

論文情報
<タイトル>
Transverse single-spin asymmetry for very forward neutral pion production in polarized p + p collisions at √s = 510 GeV
<著者名>
M. H. Kim et al. [RHICf Collaboration]
<雑誌>
Physical Review Letters 124, 252501 (2020)
<DOI>
10.1103/PhysRevLett.124.252501

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