秋山直輝さんが電子情報通信学会の電子デバイス研究会論文発表奨励賞を受賞

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[2017-02-17]

 宇宙地球環境研究所・電磁気圏研究部の秋山直輝さん(大学院工学研究科電子情報システム専攻・修士課程2年)が2016年12月19-20日に東北大学で開催された電子情報通信学会の研究会「ミリ波・テラヘルツ波デバイス・システム」で行った研究発表に対して、同学会の電子デバイス研究専門委員会から論文発表奨励賞を授与されました。この賞は電子デバイス関連分野の若手研究者の育成を目的として、電子工学および情報通信に関する技術発展に貢献する学生による優秀な研究発表を顕彰するものです。
 今回の研究発表のタイトルは、「大気観測装置用ミリ波帯超伝導SISミクサのリニアリティ測定」です。秋山さんは本研究において、これまで精密な測定が難しかった超伝導SISミクサ(超伝導体を使用した非常に高感度なミリ波・サブミリ波帯検出素子)のリニアリティ(線形性)を幅広い電波強度範囲に渡って測定できる装置を新しいアイデアを基に開発し、従来よりも高い測定精度でリニアリティ特性の全容を描き出すことに成功しました。今後は、この測定結果を実際の大気観測データの補正係数として利用することで得られる物理量の精度を高めたり、リニアリティの優れた新たな超伝導デバイスの基礎開発に応用できることが期待されています。

URL: http://www.ieice.org/~ed/jpn/award.html

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受賞した秋山直輝さんと本研究で開発した測定装置(高等研究院実験室に設置)

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