STEVEオーロラの多波長分光撮像観測に成功

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[2021-02-08]

電磁気圏研究部のSneha Yadav特任助教と塩川和夫教授、大塚雄一准教授は、カナダのアサバスカ大学、サスカチェワン大学と共同で、近年、話題になっているSTEVEオーロラの初めての多波長分光撮像観測に成功しました。撮像されたSTEVEオーロラは、代表的なオーロラの発光輝線である酸素原子の緑色の557.7 nm, 赤色の630.0 nmだけでなく、844.6 nm(酸素原子), 486.1 nm(水素原子), 589.3 nm(ナトリウム原子)や、オーロラの発光輝線の無い波長帯である572.5 nm付近でもそれぞれの空間構造を持って観測されており、STEVEオーロラが特殊なオーロラ発光現象であることを示唆しています。STEVEオーロラは、宇宙利用に影響を及ぼす地球周辺の高エネルギー粒子の動きを反映している可能性があり、今回の観測はSTEVEオーロラの空間・波長特性を示す重要な成果です。この結果は米国地球物理学会誌に掲載されました。

論文へのリンク:https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1029/2020JA028622

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図1.赤い光(左、波長630.0nm)と緑の光(右、波長557.7nm)によるSTEVEオーロラの画像。

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