棒状のプラスチックシンチレータをどう積層するかというのも大きな問題である。反射材 としてシンチレータで発生した光を効率よく集光するためのアルミ蒸着シートを巻き、5μ mの極薄の両面テープで固定する方法をとっている。今回16本ずつの束を8層構造として202 年11月に全て手作業にて組み立てた。図9に積層したプラスチックシンチレータを示す。
さらにJAXAが要求する外形寸法10 cmx15 cmx15 cm(衛星への取り付け部分やネジ頭含む包 絡域)という狭い領域にセンサ全体を収めるため、センサ筐体や構造部品をアルミニウム合 金5052で設計・製作した。模擬基板を使用して組み立てられるかというテストを行い、問 題がないことを確認している(図10参照)。ただし、ネジ位置などいくつかの筐体に問題 があったので次のバージョンで修正する予定である。今後も引き続き、基板の動作試験確 認後、センサを組み上げ、システム全体としての・動作確認試験・性能評価を行う。