平成29年度(2017年度)名古屋大学宇宙地球環境研究所研究集会
小型飛翔体による海象観測(その2)

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小型飛翔体による海象観測(その2)

[2017-06-15]

☆平成29年度(2017年度)名古屋大学宇宙地球環境研究所研究集会☆

小型飛翔体による海象観測(その2)
−超小型衛星『群』プラットフォームによる高頻度即時観測とその将来−
Ocean observations from small flying objects; on real-time data acquisition using small satellite constellation

広大な海洋・海上気象を観測するには,上空からの俯瞰の視点を持つことが重要である。近年の小型飛翔体技術の発達により,特定の宇宙機関でなくても,研究者・企業といったレベルでも上空からの視点を持てるようになってきた。この研究集会では,気象・海洋研究の専門家と,ゾンデ・バルーン・ドローン・超小型衛星などの小型飛翔体の専門家が一堂に会することで,プラットフォームごとの観測特性(分解能・観測頻度・観測範囲・観測期間)と,現象の時空間スケールなどの要求量をマッチングさせ,今後どのような方向性の開発・研究をすることでニーズとシーズが一致するかを模索するものである。

2016年12月,米ミシガン大学が主導する海洋風観測プロジェクト「サイクロン航行測位衛星システム(Cyclone GNSS:CYGNSS)」は,8機の小型衛星群の同時打上げに成功した。海面で反射したGPS信号を超小型衛星で受信することで,海洋風の速度を検出するもので,ハリケーン等の発生と成長で重要な要素となる「中心付近の大気と海洋の相互作用」の観測を主目的としている。CYGNSSは1機の高性能センサー搭載の大型衛星ではなく,8機の超小型衛星「群」とすることで,サイクロンのような移動や変化の早い現象に対し高頻度で即時性の高い観測を可能としている。
2017年度の本研究集会では,CYGNSSデータの有効活用の意見交換を行うとともに,超小型衛星群による気象・海洋観測の有効性とその将来について議論する。

○日時:平成29年(2017年)7月7日(金)13:30〜17:30及び7月8日(土)10:00〜13:00
○場所:名古屋大学 宇宙地球環境研究所 研究所共同館2 3Fホール
アクセス  https://www.isee.nagoya-u.ac.jp/access.html
○参加費:無料

○アジェンダ(敬称略) 【予定】
1日目:7月7日(金)13:30〜17:00
・はじめに (名古屋大学 石坂丞二)13:30〜13:40
・趣旨説明 (九州大学  市川香) 13:40〜13:50
・招待講演1(東京大学 小畑俊裕) 13:50〜14:30「世界の小型観測衛星最新状況と超小型SAR衛星の開発」
・招待講演2(明星電気 萱場英毅) 14:30〜15:10「超小型衛星のコンステレーションの実現性と将来」 
  【休息】15:10〜15:30
・招待講演3(北海道大学 高橋幸弘)15:30〜16:10「GNSS・雷放電・超小型衛星撮像による台風観測」
・招待講演4(名古屋大学 篠田太郎)16:10〜16:50「名大で実施している気球・ドローン・航空機を用いた気象観測」
・招待講演5(九州大学 市川香) 16:50〜17:30「CYGNSSの現状と海象・海洋観測」


2日目:7月8日(土)10:00〜13:00
・パネルディスカッション10:00〜12:45
  「高頻度観測・高精度観測はどこまでもとめられるか?どこまで実現できるか?」
 司会:九州大学 市川香
 パネリスト:
  名古屋大学  石坂丞二 (生物・漁業)
  名古屋大学  富田裕之 (海面フラックス推定)
  慶應大学   平子 敬一 (超小型衛星)
  講演者+TBD
 
・まとめ(九州大学 市川香):12:45〜13:00

世話人:市川香(九大),石坂丞二(名大),富田裕之(名大),北澤幸人((株)IHI)
(問合せ先:北澤  mailto:kitazawa@planeta.sci.isas.jaxa.jp )

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