名古屋大学 宇宙地球環境研究所
宇宙線研究部(CR 研究室)

村木綏本学名誉教授が第4回宇宙線物理学功労賞を受賞

宇宙線研究室の OB であり、旧太陽地球環境研究所(現宇宙地球環境研究所)第 3 部門教授を務めた村木綏名誉教授が、「宇宙線物理学分野から宇宙物理学、太陽地球系物理学など関連する広範な分野の研究における主導的な貢献により、 宇宙線研究分野の拡大と活性化に寄与された功績に対して」第 4 回宇宙線物理学功労賞を受賞し、その記念講演が日本物理学会 2022 年秋季大会(岡山理科大学、9 月 8 日)で行われました。

宇宙線物理学功労賞は、日本の宇宙線コミュニティである宇宙線研究者会議(CRC)から個人の研究者に送られる賞であり、同分野の研究に長期にわたり貢献し、分野の発展に顕著な功績があった人物を表彰し、その功労を記録するために、2015 年に設けられました。

村木名誉教授は 1990 年より、宇宙地球環境研究所の前身である太陽地球環境研究所の教授として名古屋大学および宇宙線研究室の宇宙線研究を牽引し、超新星 1987A からのガンマ線探索、太陽中性子の観測、雷雲ガンマ線観測、年輪中放射性炭素測定、衝突型加速器での宇宙線反応研究、重力マイクロレンズ観測、など多岐にわたる研究を開拓し、宇宙線研究分野の拡大と活性化に大きく貢献しました。これらの功績により、宇宙線物理学功労賞が贈られました。

表彰状を持つ村木名誉教授
表彰状を持つ村木名誉教授