宇宙の電磁波の「さえずり」がオーロラの「またたき」を制御していることを発見 ~ 北極域での高速オーロラ観測と科学衛星「あらせ」による国際協調観測 ~
[2020-03-10]
統合データサイエンスセンター・三好由純教授、電磁気圏研究部・大山伸一郎講師、国際連携研究センター・塩川和夫教授、および藤井良一名誉教授らのグループは、電気通信大学の細川敬祐教授らとともに、「あらせ」衛星と、「脈動オーロラプロジェクト」科学研究費補助金基盤S(研究代表者:藤井良一名誉教授)、「PWINGプロジェクト」科学研究費補助金特別推進(研究代表者:塩川和夫教授)が実施する地上からの高速オーロラ撮像観測(1秒間に100枚の画像を取得)の連携観測によって、宇宙の電磁波の「さえずり」(コーラス)が、様々な時間スケールで脈動オーロラの「明滅」や「またたき」を制御していることを世界で初めて同定することに成功しました。この結果は、2015年に三好教授らによって理論的に予見されていたコーラスと脈動オーロラとの関係(2015年9月29日のプレスリリース:http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/jpn/topics/2015/09/20150929.html)を実証したものとなります。 本研究成果は、2月25日出版のNature Scientific Reportsに報告されました。
Scientific Reports:
https://www.nature.com/articles/s41598-020-59642-8
名古屋大学によるプレスリリース:
http://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20200305_isee1.pdf
コーラスと脈動オーロラの対応を示す動画(音声付)
ERGサイエンスセンター
https://ergsc.isee.nagoya-u.ac.jp/
脈動オーロラプロジェクト
PWINGプロジェクト