北海道で夜光雲の初の連続日観測

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[2020-06-22]

明治大学理工学部、名古屋大学宇宙地球環境研究所、情報通信研究機構(NICT)、北海道大学、駒澤大学、電気通信大学、高知工業専門学校の研究グループは、2020年6月12~14日の薄暮および未明時に、北海道足寄郡陸別町の名古屋大学太陽地球環境研究所陸別観測所短波ドップラーレーダー観測施設、紋別市の北大低温研オホーツクスカイタワー、名寄市のなよろ市立天文台、サロベツの情報通信研究機構電波観測施設において、国内初の夜光雲の観測に成功しました。複数のカメラ画像データを使用した観測により、高度約80-90 kmの夜光雲を検出・同定したのは日本国内では2015年6月21日以来2度目で、連続した日に観測されたのは初めてです。

夜光雲は、高度80-90 kmの中間圏界面と呼ばれる領域において、氷の結晶が太陽光を散乱して光るものであり、通常は極域(緯度60度以上)の夏期に見られ、温室効果気体である二酸化炭素とメタンの増加によって、出現頻度が増加し出現領域が低緯度に広がると考えられ、地球温暖化の進行度合いを示す可能性がある現象として注目されています。北海道では2015年6月に初観測されましたが、その後は観測されず極めて稀な事例ではないかと考えられてきました。今回初めて連続日に観測されたことにより、今後、科学的な研究を進めることで、地球温暖化を始めとする地球環境の変化との関連も解明されてゆくと期待されます。

■観測の経緯

2020年6月12日(金)

【朝方】検出無し(曇天含む)

【夕方】陸別(名古屋大学宇宙地球環境研究所陸別観測所) 名寄(なよろ市立天文台)2点で夜光雲を検出

2020年6月13日(土)

【朝方】名寄、サロベツ(情報通信研究機構電波観測施設)、紋別(北大低温研オホーツクスカイタワー流氷カメラ)の3点で夜光雲を検出、陸別は機械トラブルにより観測なし

【夕方】検出無し(曇天含む)

・2020年6月14日(日)

【朝方】陸別、紋別の2点で夜光雲を検出。特に陸別では1時間程度にわたり夜光雲の連続検出に成功。

【夕方】検出無し(曇天含む)

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関連するWebサイト

明治大学プレスリリース: 【速報】6月の北海道上空に異常現象が発生! 明治大学理工学部 鈴木秀彦准教授らが観測に成功! ~北海道で3日連続「夜光雲」が出現~

https://www.meiji.ac.jp/koho/press/6t5h7p000034cbph.html

 2015年6月21日に北海道で観測された夜光雲

http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/jpn/topics/2015/06/2015621.html

 

夜光雲に関する日本語の文献

[1] 村山泰啓(2010)、夜光雲: 地球上で最も高い雲、エアロゾル研究、https://doi.org/10.11203/jar.25.211

 [2] 鈴木秀彦、西谷望、MTI研究会夜光雲観測グループ、日本初の夜光雲観測 (2017)、名古屋大学宇宙地球環境研究所(ISEE) Newsletter, Vol 3

https://www.isee.nagoya-u.ac.jp/pub/newsletters/iseenewsletter_vol3_20170224web.pdf

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