オーロラの明滅とともに宇宙からキラー電子が降ってくる

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[2020-11-12]

統合データサイエンスセンター・三好由純教授、電磁気圏研究部・大山伸一郎講師らの 研究グループは、脈動オーロラと呼ばれる淡く明滅するオーロラが発生する際に 放射線帯に存在するメガ電子ボルトを超える高エネルギー電子が大気圏に同時に 降り込むという理論を提唱し、シミュレーションで示しました。メガ電子ボルトを 超える電子はキラー電子と呼ばれており、中層大気に降り込んで、中間圏のオゾンを 破壊する可能性が、世界の研究者から大きな注目を集めています。本研究で提案した 理論は、脈動オーロラが発生すると、中間圏のオゾンが同時に破壊されている可能性を 示すもので、宇宙空間と中層大気とのつながりに新しい知見を与えるものです。 本理論を検証するために、2021年冬に米国NASA、JAXA、名古屋大学等によって アラスカで観測ロケット実験が実施される予定です。

本研究結果は、11月6日付のGeophysical Research Lettersに報告されました。

Geophysical Research Letters
https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1029/2020GL090360

名古屋大学によるプレスリリース
http://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20201112_isee1.pdf

脈動オーロラプロジェクト
http://www.psa-research.org/

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