基盤研究(A)⁄  Grant-in-Aid for Scientific Research (A)

超小型衛星による、宇宙空間からの太陽中性子観測分野の開拓 Exploration of Solar Neutron Observations from Space Using Micro/Nano-satellites

キューブサットの開発 Development of CubeSat

Home > 研究内容 : キューブサットの開発 ⁄ Research Contents : Development of CubeSat




超小型衛星に抜群の実績をもつ工学系専門家の宮田を中心に、メーカーや技術職員 と協力して、キューブサット設計・開発を進める。キューブサットとして3Uサイズ(30 cm x 10 cm x 10 cm)を想定し、1U サイズ程度に中性子検出器をおさめ、残りの部分に姿勢制御系(太陽・磁気センサ、磁気トルカ)、 アンテナなどの通信系、バッテリー・太陽電池、オンボードコンピュータといった衛星バスシステムを搭載する。 これらバス機器は宇宙空間で実績のあるものをメーカーから厳選・購入し、新規開発の部分はソフトウェア開発のみとする。 Sバンド無線帯を使用するにあたり、無線調整や免許取得なども行う。2023年までに衛星を完成し、 振動試験・熱真空試験など各種衛星環境試験に臨み、2024年度にJAXAきぼう放出ミッションなどで打ち上げる。 過去の衛星バス部での苦い経験から、設計から開発まで3年をかけて、工学系の専門家が十分な検証・試験を行い、 確実を期す。また、軌道上を模擬したシミュレータを開発し、様々な場合を想定した実機での運用模擬試験を行う。

検出器構造
図3: SONGS衛星の構造