基盤研究(A)⁄  Grant-in-Aid for Scientific Research (A)

超小型衛星による、宇宙空間からの太陽中性子観測分野の開拓 Exploration of Solar Neutron Observations from Space Using Micro/Nano-satellites

太陽中性子の観測的研究 Observational Study of Solar Neutrons

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キューブサット打ち上げ後は、衛星の運用や機上較正を行いつつ、SEDA-APや地上の 中性子望遠鏡ネットワークと連携して、太陽中性子の観測的研究を行う。 太陽フレアがおきたかどうかを常にモニタし、太陽からの中性子候補イベント一つ一つ について独立にエネルギーを決定し、太陽での真のタイムプロファイルやエネルギースペクトルを得る。 太陽極大を過ぎた今年9月7日にもX9.3の巨大太陽フレアが発生しており、打ち上げ時期によらず巨大フレアが期待できる。 イオンの加速サイトについては、RHESSI衛星のガンマ線撮像やFermi衛星LAT検出器の観測から、電子と異なることが示唆されており、 \textbf{電子と同様に磁気リコネクションなのか?それともコロナ質量放出(CME)なのか?決着をつける。}一方、 加速機構(統計加速か?衝撃波加速か?)によりスペクトルに違いがみられることが示唆されている(Ramaty \& Murphy 1987)。 地上望遠鏡で観測された場合には、30--1000 MeVという広帯域に渡り、エネルギースペクトルが得られ、決着がつく。 我々は中性子を手段とした太陽観測から、これらイオンの加速場所の特定と加速メカニズムについて明らかにしていく。