「第4回宇宙天気ユーザー協議会」開催報告
2017年2月15日(水)に情報通信研究機構(NICT)宇宙環境研究室にて、「宇宙天気ユーザー協議会」会合を開催しました。この協議会はPSTEPの宇宙天気研究プロダクトおよび提供情報の向上を目的に立ち上げられ、宇宙天気と関係する事業者と研究者の意見交換の場として定期的に会合を開催しています。今回は、2016年2月5日の第一回会合から、通信・測位分野を中心とした2016年7月の第二回会合、航空分野を中心とした2016年9月の第三回会合に続く、第四回目の会合です。協議会メンバーは、宇宙天気情報利用に関心の高い事業者の方々です。今回の協議会にも、航空会社等の民間企業や気象庁から15名の参加がありました。
今回はNICT本部での開催であったため、当研究室で毎日行われている宇宙天気予報会議を見学いただきました。今年度のユーザー協議会の活動報告として、事業者へのヒアリングやハザードマップ作成状況を報告しました。国際民間航空機関(ICAO)にて民間航空運用への宇宙天気情報利用の開始が来年度後半から予定されており、宇宙天気提供情報や組織体制検討の最近の動向を共有しました。さらに、PSTEPとして推進している宇宙環境予測情報を、一般の事業者にどのように提示するかについて、通信・測位情報提供サンプル図を用いて意見交換を行いました。ユーザー側の視点から、何の情報が有効か、どのような提示法が使いやすいかなどの、貴重な意見を伺うことができ、研究の方向性としても参考になるものでした。研究の進展やハザードマップ作成段階に応じて、今後も協議会の機会を持ち議論を進めていく予定です。
「調査報告会」開催報告
今年度後期に行われた宇宙天気ニーズ調査とハザードマップ作成活動についての「調査報告会」が、同2月27日(月)にNICT宇宙環境研究室にて開催されました。上記の宇宙天気ユーザー協議会での意見交換の結果やヒアリングを受けて、今後の調査・検討の進め方について議論しました。
宇宙天気予報会議の見学の様子
宇宙天気ユーザー協議会での議論風景