柴田一成教授(京都大学)が2020年ヘール賞受賞者に決定

 PSTEP総括班(評価担当)の柴田一成教授(京都大学)が、アメリカ天文学会(AAS)太陽物理学分科会(SPD)の2020年のヘール賞の受賞者に決定しました。
  この賞は、太陽黒点磁場の発見や、パロマ山5mの大望遠鏡の建設で著名な米国の天文学者、ジョージ・エラリー・ヘール(George Ellery Hale)(1868-1938)にちなんで1978年に創設された賞で、世界の天文学者の中から太陽物理学に大きな貢献のあった人を表彰するものです。柴田教授は、日本人としては初めての受賞となります。
  柴田教授は、太陽大気中のジェットの発見、太陽ジェット・スピキュール・質量放出に関する独自の理論と数値シミュレーション、太陽型星でのスーパーフレアの発見など、太陽及び宇宙における磁気プラズマの特性や振る舞いに関する極めて優れた研究成果を認められ、今回の受賞となりました。
  6月にはAAS年会(米国ウィスコンシン州マディソン)で、8月にはAAS/SPD会議(米国ミネソタ州ミネアポリス)で受賞記念講演が開催されます。

〇2020 George Ellery Hale Prize Winner – Kazunari Shibata(AAS/SPDのWebページ; 英語)
URL: https://spd.aas.org/node/71