スーパーコンピュータ「富岳」で解明、 宇宙には反太陽型の自転を持つ恒星はない?

2026-02-26

総合解析研究部の堀田英之教授と八田良樹研究員は、スーパーコンピュータ「富岳」を用いた恒星内部の高解像度シミュレーションにより、恒星の差動回転に関する新たな知見を得て、Nature Astronomy に論文を発表しました。

年老いた太陽のような恒星は、赤道が速く極が遅く自転する「太陽型」から、極が速く赤道が遅く自転する「反太陽型」へと遷移すると考えられてきました。しかし、この理論は一部の観測結果と一致しない点がありました。本研究グループが実施した世界最高水準の解像度によるシミュレーションの結果、このような自転分布の遷移は必ずしも起こらないことが示され、太陽型星は進化の過程においても太陽型の差動回転を維持する可能性が示唆されました。

本成果は、将来の太陽の進化を理解するうえで重要な意味を持ちます。今後約50億年の寿命のなかで、太陽の磁場活動がどのように変化していくのかを考える手がかりとなる成果です。

プレスリリース
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/upload_images/20260226_isee.pdf

論文
https://www.nature.com/articles/s41550-026-02793-x