大気化学研究室 中高生向けページ
環境学
研究科大気化学研究室
Q どんな研究をしているの?
A大気中に漂う微粒子(エアロゾル)に着目し、その性質や振る舞いを知ることを通して、気候・気象や大気汚染にどのように関係しているのかを解明することを目指しています。このために、化学の知識を活かした野外観測や反応実験などを行っています。
Q わたしたちの暮らしとのつながりはなんだろう?
A大気エアロゾルは太陽光を反射し、雲粒ができる時の核として働くことなどで、気候に影響を及ぼしています。このため、地球温暖化の今後と対策を考える上では、二酸化炭素などとともにその働きを知ることが重要です。また、雲の生成への働きは、降水にも関係することが指摘されています。エアロゾルは汚染物質としての側面も持ち、PM2.5と呼ばれるものは、世界で年間数百万人の死亡をもたらしているという報告があります。
大気エアロゾルと太陽放射、雲・降水過程の関わり
エアロゾルの吸湿成長や雲粒の核としての能力を測定するための装置群
Q 将来一緒に研究をしてみたい皆さんへ
A環境問題が世界的に大きな課題となるなか、私たちが生きていく唯一の環境である、この地球を取り巻く大気で何が起こっているのか、私たちは今よりももっと深く知る必要があります。大気エアロゾルが関わる諸過程はとても複雑で研究対象として手ごわいですが、この難問へのチャレンジに興味のある方、私たちと一緒に取り組んでみませんか。