統合データサイエンスセンターの加藤雅也研究員が令和7年度文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞
2025-05-01
令和7年4月15日
令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者等を決定しました(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01503.html
令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者が決まる(名古屋大学)
tps://www.nagoya-u.ac.jp/info/winner/20250409_news.html

業績内容:
業績名:
経路アンサンブル数値実験を用いた台風ハザードマップの開発
業績:
台風がもたらすリスクについての認識が高まっている中で、日本全国の地域ごとに災害リスクを定量的に示すことの重要性が増している。特に、気候変動の影響で台風の挙動が変化し、これまで経験したことのない地域にも強い台風が襲来する可能性が高まっている。
本開発は「経路アンサンブル数値実験」手法を用いて、これまで台風の接近が少なかった地域や観測データが不足している地域でも正確な災害リスクの算出を可能にした。この手法では、複数の台風経路を算出し、それぞれの地域での災害リスクを詳細に予測できる。また、この技術によって作成された台風ハザードマップは、一般の人々にも理解しやすい形で提供されている。
本開発により、日本全国の市区町村別にそれぞれの地域で予想される災害リスクを示す台風ハザードマップを作成した。さらに、この台風ハザードマップはスマートフォンやウェブサイトを通じて無料で公開され、広範囲にわたる人々に利用されている。
本成果は、災害リスクが具体的かつ視覚的に示されることで、日本国民の防災意識の向上に寄与している。