第15回「地球気候系の診断に関わるバーチャルラボラトリーの形成(VL)」講習会の お知らせ
2022-02-24
平成19年度より、東京大学大気海洋研究所・千葉大学環境リモートセンシング研究センター・東北大学大気海洋変動観測研究センターと名古屋大学宇宙地球環境研究所の4大学センターの共同プロジェクトとして、文部科学省・特別教育研究経費「地球気候系の診断に関わるバーチャルラボラトリーの形成」が開始されました。本プロジェクトでは、地球気候系の診断を行うために、気候・環境研究に関わる表記4大学センターが協力してバーチャルラボラトリー(VL)を形成し、各センターの研究資産を活かした研究・教育を行います。VLの一環として、大学院生や若手研究者を対象に連携研究を促進するための講習会をシリーズで実施しています。今年度は、名古屋大学が主幹となり下記の要領で講習会を開催します。
「航空機観測(ドロップゾンデ)データの解析」
名古屋大学宇宙地球環境研究所附属飛翔体観測推進センターでは、航空機により大気科学研究の推進を行っております。航空機観測としては、台風を対象とした航空機観測Tropical cyclone-Pacific Asian Research Campaign for Improvement of Intensity estimations/forecasts: T-PARCIIを坪木和久教授主導で行っており、これまでにT1721(Lan)、T1824(Trami)などの台風の周辺でドロップゾンデ観測を実施してきました。これらのドロップゾンデデータについては、順次公開していく予定です。 本講習会では、台風のドロップゾンデデータの解析法として、データの読み込み、観測値の鉛直プロファイルの描画、再解析データとの比較などに必要なデータとプログラムを提供し、描画を実践していただくことで、航空機観測のデータ処理を体験していただくことを目的とします。データ処理や描画に際しては、気象関連の解析ライブラリが充実してきているPythonを用います。また、航空機観測や観測機器についての講義も行います。コロナ禍ということもあり、講習会(実践と講義)はオンラインを通じて行う予定です。
【日時】 2022年3月15日(火)13:00 ~ 3月16日(水)12:30
【実施形態】 オンライン
【スケジュール・講習会内容】
3月15日(火)
13:00 開始
13:00~14:00 講義1
(講師:名古屋大学宇宙地球環境研究所・横浜国立大学台風科学技術研究センター 坪木和久 教授)
14:00~16:30 実習1(ドロップゾンデデータの処理)
ドロップゾンデデータの読み込み・鉛直プロファイルの表示・再解析データとの比較など)
16:30~17:30 講義2
(講師:琉球大学理学部 山田広幸 准教授)
18:00~19:30 懇親会
3月16日(水)
09:30~10:30 講義3
(講師:明星電気株式会社高層気象観測グループ 清水健作 博士)
10:30~12:30 実習2(ドロップゾンデデータの処理)
12:30 解散
【定員】 50名程度(定員になり次第締切)
【参加資格】 解析は各自のマシン(PCなど)で行っていただきます。解析を行うマシンはご自身でご用意ください。解析のプラットフォーム(OS)は問いませんが、講習会までにPythonを使える状態としておいてください。
【問い合わせ先】
篠田太郎
shinoda[at]rain.isee.nagoya-u.ac.jp
※[at]は@に変換する。
〒464-8601 名古屋市千種区不老町
名古屋大学 宇宙地球環境研究所 附属飛翔体観測推進センター
Tel: 052-789-3494
参加申し込み:以下のウェブサイトより申し込んでください。
【申し込み先URL】https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdYgAXzlemQqlgi6W5EhzoP3fKqMYDxsoxg1UifO95KxE1OAA/viewform?vc=0&c=0&w=1&flr=0&usp=mail_form_link
【申し込み期限】 3月7日(月)