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歴史的観測から蘇る1957~1958年のオーロラ観測の全貌:過去4世紀最大の太陽活動極大期に起きた太陽嵐の痕跡

2022-01-06

総合解析研究部の早川 尚志 特任助教、京都大学生存圏研究所の海老原 祐輔 准教授、東京大学木曽観測所の畑 英利 氏の研究グループは、国立天文台、東京大学木曽観測所、気象庁、地方気象台などに所蔵される国際地球観測年(1957年 — 1958年)周辺のオーロラ記録を精査・分析し、観測史上最も太陽活動が活発だったとされる太陽活動周期19の極大期周辺で発生した激甚宇宙天気現象当時のオーロラの時間・空間的な発展の様相を明らかにしました。この結果は1957年のDst指数運用開始以来3番目と4番目に巨大だった激甚磁気嵐の際の低緯度オーロラの挙動について、今後の研究議論の基礎となる内容を明らかにした形になります。今後、過去の低緯度オーロラ観測記録についての比較検討を更に進めることで、激甚宇宙天気現象時での太陽地球環境の変動が明らかになっていくことが期待されます。本研究結果は 2022年1月付でGeoscience Data Journalに掲載されます

論文情報:
Hisashi Hayakawa, Yusuke Ebihara, Hidetoshi Hata,A Review for Japanese auroral records on the three extreme space weather events around the International Geophysical Year (1957 — 1958)
DOI:10.1002/GDJ3.140

名古屋大学からのプレスリリース
https://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20211220_isee.pdf