「西之島噴火の火山灰が風と海流で運ばれて聟島周辺で植物プランクトン増殖:「民間における宇宙利用」演習の学生チームが解明」

2025-10-01

「民間における宇宙利用」の演習に参加した複数大学からなる学生チームが、小笠原諸島西之島の噴火で放出された火山灰が風と海流により運ばれ、130 kmも離れた聟島周辺に達し、植物プランクトンの増殖を促したことを明らかにしました。この研究は、飛翔体観測推進センター宇宙開発利用推進室が企画した人材育成プログラム「民間における宇宙利用」上級コースのリモートセンシング解析演習から始まったものです。演習では、全国の学生・大学院生・社会人が5〜6名ずつのグループを組み、公開されている人工衛星データを用いて、2週間という短期間で科学的またはビジネス的なテーマを自ら設定し、オンラインで議論・成果をまとめます。今回のチームは、演習終了後も活動を継続し、国際連携研究センター/陸域海洋生態研究部の石坂丞二教授(現・附属飛翔体観測推進センター特任教授)の指導のもと、2年以上にわたり議論・詳細なデータ解析・シミュレーションを重ね、科学的成果へと結びつけました。
名古屋大学からのプレスリリース:https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2025/10/post-882.html