理系漫画「炭素14ってなんだ!?」を発行しました

2025-05-22

「炭素14」についてわかりやすく解説した理系漫画「炭素14ってなんだ!?」を出版しました。
「炭素14」は、宇宙線によって大気中で生成される放射性同位体で、5730年かけてその数が半減するという性質を持っています。この性質を利用して、「地球科学」「宇宙科学」だけでなく、「考古学」や「歴史学」など、さまざまな分野でものの年代を測定する有効な手段として広く活用されています。地球や太陽の活動の様子を探る研究にも利用されています。
この漫画では、主に中高生を対象に、「炭素14」についてわかりやすく解説しました。
作者は2002年から同シリーズを手掛ける理系漫画家「はやのん」さんと、理系漫画制作室です。はやのんさんのオリジナルキャラクターである科学大好き少女「もる」とロボット犬「ミルボ」と一緒に、「炭素14」の世界を探検します。
今回の漫画「炭素14ってなんだ!?」は、共同利用・共同研究システム形成事業〜学際領域展開ハブ形成プログラム〜「宇宙地球環境科学と歴史学・考古学を結ぶ学際ネットワーク形成」の支援を受けて制作されました。制作には、宇宙地球環境研究所超学際ネットワーク形成推進室の南 雅代教授(室長)、三宅芙沙准教授が協力しています。英語版も近日中に出版いたします。

※今回出版した「炭素14ってなんだ!?」をはじめ「・・・ってなんだ!?」シリーズは、宇宙地球環境研究所のウェブサイトにて公開しています。
 https://www.isee.nagoya-u.ac.jp/hscontent/books.html#nanda