2. 電波と電機の関係は?

私たちの生活に電波がとても役立っていることは、みなさんも実感していると思います。しかし、日常生活で電波を直接感じることは、なかなかありません。それに比べて、電気を感じる機会は、意外に多いのではないでしょうか。

みなさんの知っている電気は、乾電池に代表されるようにプラスとマイナスがあって、その間を金属の線でつなぐとプラスからマイナスに電気が流れる、という感じではありませんか? それから、空気が乾いている冬、金属にふれただけでパチパチと火花が飛んで痛い目にあうのは静電気のせいですが、これもりっぱな電気。

ふだんの会話では、電気製品に使われる電気エネルギーのことを単に電気と呼び、「電気がなくなった」というふうにもいいますね。

さて電波は、電気が波のように時間的に変化している様子のことです。たとえば、プラスとマイナスが1秒間に 50 回もしくは60 回切り替わる家庭用電源を使うと、電波が出ます。電波と電気は、密接な関係があるということです。