29. GPSで自分の位置がわかるのはなぜ?

カーナビや携帯電話にも装備されるようになった GPS は、人工衛星からの電波を受信して、自分の位置を計算します。日本語では、「全地球測位システム」といいます。

GPS 用の人工衛星は常に 24 個以上も飛んでいて、世界中のどの場所にいても、いつでも 4 個以上視界に入るようになっています。それぞれの人工衛星には非常に正確な時計が積まれており、 時刻信号と人工衛星の位置情報を、電波に乗せて発信しています。 カーナビなどの GPS 受信器では、複数の人工衛星からの電波を受けます。これらの衛星からの位置情報を用いて、三角測量の原理により、GPS 受信器の位置をただちに計算します。この方法で、誤差数m 程度の精度で、自分の位置がわかるのです。